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[ 時事 ] 誰も得をしないのに

昨日も少し書きましたが、浦沢直樹の「MASTERキートン」が、事情アリで絶版状態なんだそうです。

その事情というのが、「雁屋哲(美味しんぼ原作者)の横ヤリ」のせいだという記事が、5月19日発売の週刊文春に『超人気マンガ「マスターキートン」突如消えた不可解な理由』として掲載されていて、ネットでも概要を知ることができます。
砂上の賃貸

要約すると、充分に稼働していなかった「原作者」勝鹿北星の名前の表示を小さくすることと、印税比率について合意できていた.....のに、勝鹿北星の旧知の友人である雁屋哲が「勝鹿北星の名前が小さい」ことにクレームを付け、勝鹿北星が没しているため膠着状態に陥ってしまい、結果として絶版状態にある、という事なのですが、この状態で、誰かが得をするとは、私には思えません。

そもそも、引き金を引いた雁屋哲すら、得どころか損の方が大きい思うのです。
波に乗りまくっている作家の本を絶版に追い込める程の影響力を確認できて、御満悦なのかもしれないし、因縁もあったそうだから気も晴れたことでしょうから、プラスの要素も有りはします。
しかし、そもそも「MASTERキートン」に関しては直接利害に関係していないはずですし、むしろ今回の件でのイメージダウンを考慮すると、マイナスの要素の方が大きいように思えます。

そうなると、巻き添えをくらった他の関係者が得をしている訳が無いのです。

  • 出版社である小学館は、売れるはずの本を売ることが出来ないので、明らかに損。
  • 図書の取り次ぎ業者や一般の書店、印刷・製本会社も小学館同様に、有ったはずの売上げが無くなるので損。
  • 浦沢直樹は印税が入らないので、明らかに損。
    (金銭以外にも読者層の開拓とか、作品を周知する機会を失っていて、これも損)
  • 浦沢直樹の読者は、作品に降れる機会を奪われているので損。
  • 故勝鹿北星の遺族も、印税が入らないので、明らかに損。


故人の旧友とはいえ、利害に関与しない第三者の横ヤリで、利益を得る機会を損なわれている故勝鹿北星の遺族が、雁屋哲の行動に感謝しているとも思えませんので、守ったはずの旧友の遺族から訴訟を起こされる、なんてことも考えられそうです。
小学館だって、旬を過ぎた「美味しんぼ」を切って絶頂期の作家を取る選択をしないとは限りません。
こうして大事になってきている以上、時間が経つにつれ、立場は怪しくなる一方だと思われますし、不利な状況に追い込まれる前に、オトナになるべきではないですかね、雁屋さん。

投稿者 Kobito : 2005年05月23日 23:15

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このエントリーへのコメント

まったく・・・その通りですよね。
誰も得しないばかりか、読者にとっては
迷惑ですよね。
大変残念なニュースで驚きました。
(´ヘ`;)ふぅ

投稿者 どたばたママ : 2005年06月03日 17:31

原作者のクレジットの大小なんて、読者にはどうでも良いことですから、最終的には客(読者)が望むとおりに増刷するとは思ってます。
とはいえ、やっぱり迷惑なハナシです。

投稿者 Kobito : 2005年06月08日 00:47

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